Gastroscopy
胃内視鏡検査(胃カメラ)

京都市中京区の負担の少ない胃内視鏡検査(胃カメラ)

医療法人香誠会 えぞえ消化器内視鏡クリニック

胃内視鏡検査(胃カメラ)

胃内視鏡検査(胃カメラ)とは

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喉からスコープを挿入し、食道・胃・十二指腸を直接観察することで、食道炎、食道がん、胃炎、胃がん、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの病気を発見・診断することができます。また、内視鏡の先端から生検鉗子という処置具を出して、精密検査を必要とする部位の組織検査をすることも可能です。

胃内視鏡検査(胃カメラ)を
受けた方がいい理由

食道がん・胃がんの発見・リスク予想
胃内視鏡検査を受けた方が良いのはなぜでしょうか。
それは胃内視鏡検査を受けることによって、食道がん、胃がんを発見することができるだけでなく、食道粘膜や胃粘膜を直接観察することで、食道がんや胃がんのリスクを予想することもできるからです。
食道がんや胃がんの多くはほとんど症状がなく、ご自身で内視鏡検査やバリウムの検査を受けることで初めて発見されることが多いのが現状です。胃がんリスク検診で要精密検査となった方はもちろんですが、長年にわたってアルコールやタバコを嗜んでいる方(食道がんの高リスク因子)、胸やけや胃の痛みや胃もたれが続いている方、食べ物が詰まる感じがする方、胃の張りが気になる方、ご家族に食道がんや胃がんに罹患された方がいらっしゃる方などは、是非とも胃内視鏡検査を受けるようにしてください。
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国立がん研究センターの統計によると、食道がんは男性では9番目、女性では18番目と消化管がんの中では頻度が低く、さらにリスク因子(アルコールとタバコ)が比較的明確ですので、リスクが低い方では胃がんほど心配することはありません。一方で、胃がんは男性では大腸がんに次いで2番目に多く、女性では乳がん、大腸がんに次いで3番目に多いがんです。ピロリ菌の除菌が広まったことにより胃がんの頻度は今後減っていくことが予想されていますが、まだまだ我が国では多い疾患です。胃がんの早期発見の機会を逃さないように、何か気になる症状や検査結果があればお気軽にご相談ください。
胃がんを見つける手段としては、胃内視鏡検査の他にも健診などで実施されるバリウム検査がありますが、組織検査を行うことができませんので、もしも異常な部位が見つかった場合は後日あらためて胃内視鏡検査を追加して受けていただくことになります。胃内視鏡検査は、精密検査と組織検査を同時に行うことが可能ですので、胃がんの早期発見を目指す検査の中では最も効率の良い検査と言えます。
近年は、医療の技術の進歩により、解像度は高くなったにも関わらずスコープは細くなり、検査の精度が上がっただけでなく、以前より苦痛なく安全に内視鏡検査を行えるようになりました。胃がんは早期に発見して内視鏡治療を行えば根治できる場合も多い病気ですので、是非勇気を出して胃内視鏡検査(胃カメラ)を受けてください。

当院の胃内視鏡検査(胃カメラ)

先進の内視鏡システムと高い技術を誇る当院では、全員が精度の高い検査を安全に受けて頂くことができるような体制を整えており、「内視鏡検査はつらい、苦しい、恐い」といったイメージを変えることができる検査を行うことができていると自負しております。
当院では経口内視鏡(口から挿入する内視鏡)を行っております。検査の際には、患者さんの状態を見ながら細やかに鎮静剤の使用量を調整することで、安全に苦痛なく検査を受けることが出来るようにしています。
緊張を和らげるだけでなく、嘔吐反射(オエッとなる反射)も抑制することができ、眠っている間に精密な検査を受けていただく事が可能です。

鎮静剤の効果には個人差がありますので、当院では複数の鎮静剤を用意しています。効果や全身状態を見ながら使用する鎮静剤の量や種類を調整します。

  • 経口内視鏡について
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    辛いイメージがつきまとう口からの胃カメラですが、(1)解像度が高い、(2)拡大観察で正確な診断ができる、(3)短時間で胃粘膜を十分洗浄して観察できる、など、経鼻内視鏡に対する揺るぎない優位性も多く精密検査に適した検査です。当院では、鎮静剤を適切に使用して眠った状態で検査を受けていただけますので、苦痛を感じることはほとんどありません。鼻からの胃カメラでも痛みや苦痛が強かった、鼻血が出て困ったという方は、当院での経口内視鏡検査をお勧めします。

  • 経鼻内視鏡検査は
    現在行っておりません
    経鼻内視鏡について
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    細い内視鏡スコープを用い、鼻から入れる胃内視鏡検査を経鼻内視鏡検査といいます。経口内視鏡検査の場合は舌の上を通過して舌を押さえることになるため、嘔吐反射が起きやすくなりますが、経鼻内視鏡では舌を押さえることにならないので嘔吐反射が起こりにくいのが特徴です。ただし、鼻腔が狭いためにスコープの挿入が出来ない場合や鼻の痛みが強くでそうな場合は、無理して挿入することはせず、経口内視鏡検査に切り替えるようにしています。そのような場合は、鎮静剤の使用をお勧めする場合もあります。

現在、当院では鎮静剤を使用しない経口内視鏡検査や経鼻内視鏡検査は行っておりません。
鎮静剤を使用しての胃カメラ(経口内視鏡検査)のみを行っております。御了承ください。

当院の胃内視鏡検査の特徴

  • 01

    先進の内視鏡スコープ&
    内視鏡システム

  • 02

    こだわり抜いた設備

  • 03

    検査の負担を少なくするための工夫

  • 04

    安心安全を追求した衛生管理

  • 05

    土曜日の検査・当日検査に対応

  • 06

    経験豊富な内視鏡ドクターによる検査

01

先進の内視鏡スコープ&
内視鏡システム

解像度の高い内視鏡スコープと先進の内視鏡システム(LASEREOレザリオ)を導入しております
当院では、FUJI FILMの中で最も解像度の高い内視鏡スコープ(2022年現在)と光源にレーザーを採用した世界初の内視鏡システム
(LASEREOレザリオ7000)を導入しております。光源が明るいので粘膜の状態がより詳細に観察できるほか、鮮明なHD画像が取得可能で、微小な病変も見落としがなく発見することが可能です。また、「LASEREO」独自の機能である「BLI(Blue Laser Imaging)」「LCI(Linked Color Imaging)」と呼ばれる画像強調観察を活用することで、早期がんの特徴である微妙な粘膜表面構造や微細血管などの変化を早期発見することができるようになっています。
白色光観察/FICE観察
BLI_bright観察
BLI観察
LCI観察
白色光画像→LCI画像
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02

こだわり抜いた設備

内視鏡検査をスムーズに行うための院内設計
プライバシーへの配慮
内視鏡室

内視鏡室は完全個室としていますので、他の患者さんの目に触れることがありません。

前処置室

大腸カメラの前に腸管洗浄剤を服用する前処置室は男女別・半個室としており、できるだけ他の患者さんの目が気にならないように配慮しています。

安全性への配慮
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内視鏡室に隣接してリカバリー室を設けていますので、鎮静剤を使った検査が終わった後もストレッチャーに寝たままでリカバリー室に移動することができますので、検査後の移動に伴うリスクがなく、目が覚めるまではゆったりとベッドで休んでいただくことが可能です。

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内視鏡室には見やすい場所にベッドサイドモニターを常備しており、バイタルサインを常にチェックしながら患者さんの状態に合わせて鎮静剤の投与量や投与タイミングを調整できるため、検査開始から終了まで意図するままに鎮静効果をコントロールすることが可能です。

快適な内視鏡室
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内視鏡スコープを洗浄したり、物品の準備をしたりするスペースは内視鏡室の外に設けていますので、内視鏡室の中は比較的静かです。また、効率的な検査が可能な最小限の広さにし、壁や床を落ち着いた色合いにすることで、ゆったりと検査を受けることができる雰囲気作りをしています。
ストレッチャー型の内視鏡用ベットの導入
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  • 内視鏡検査に利用するベッドはリクライニングができるようになっており、内視鏡検査中は完全にフラットの状態、リカバリー中は徐々に上半身を起こして覚醒を促すことができるようなものを採用しています。クッション性がとても優れているため、内視鏡検査の際に横向きに寝ても体の痛みが出にくくなっています。
  • 胃カメラと大腸カメラを同時に受ける際も、胃カメラが終わった後にストレッチャーを内視鏡室で回転するため、患者さんは起き上がることなく大腸カメラまで受けていただくことが可能です。
  • 検査終了後はストレッチャーに横になったままリカバリー室に移動していただくため、覚醒するまでゆったりと休んでいただく事が可能です。

03

検査の負担を少なくする
ための工夫

患者さんに合わせて鎮静剤を使います
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検査前に静脈ルート(点滴)を確保し、そのルートから内視鏡検査開始直前に鎮静剤を注射することで、ほとんど眠ったような状態で内視鏡検査を受けられるようにしています。鎮静剤を適切に使用することで、内視鏡検査に対する心配や恐怖心から緊張感が増すことでますます検査中の苦痛がひどくなる、という悪循環を回避することも可能となります。当院では、患者さんの年齢、性別、健康状態などを考慮して適量の鎮静剤を使用しますが、それに加えて、生体モニターで血液の中の酸素濃度、血圧、心拍数などをみながら、鎮静剤の量を微調整します。内視鏡の操作も慎重に行うことで、ほとんど眠ったような状態のままで検査を受けることが可能となりますので、検査時の苦痛を限りなくゼロにすることが可能です。実際に、鎮静剤を使用したほとんどの方からは「眠っている間に終わって楽だった」という感想をいただいています。鎮静剤使用中は厳重に全身状態を管理する必要がありますので、安全に検査を実施できるように以下の点にご協力いただけますようお願いいたします。
  1. 事故防止のため、検査日は車・バイク・自転車での来院はご遠慮ください。
  2. 検査後は30分~1時間ほどベッド上で休んでいただきます。
検査後の不快感を軽減する二酸化炭素送気システム
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内視鏡検査の際は、(a)病変の見逃しを防ぐために、(b)見つかった病変をより詳細に観察するために、食道・胃・十二指腸・大腸を十分に進展させて観察する必要があります。通常の空気を使用してしまうと、数十分から数時間は空気が抜けきれず、お腹が張って苦しい苦痛や不快感を伴う場合があります。
当院では、お腹の張りによる不快感や苦痛がないように、外科での腹腔鏡手術に用いられている二酸化炭素送気システムを導入しており、胃カメラも大腸カメラも検査開始から検査終了まで、すべて二酸化炭素を使用しています。二酸化炭素は空気と比べると吸収される時間が極めて短いため、お腹の張りをほとんど感じることがありません。過去に(特に大腸カメラ)でお腹が張って辛かったという方も安心して検査を受けていただけると思います。
ウォータージェットで検査時間を短縮
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ウォータージェットとは、内視鏡の先端から勢いよく送水することで、観察する部位を素早く効率的に洗浄することができる優れたシステムです。食道内に流れ込んでいる唾液、胃粘膜に強固に付着している粘液、大腸内の残渣や残便などをしっかりと洗い流すことで検査の質を大幅に向上させることができます。ウォータージェットを使用しない場合は、20ccや30ccの注射器を用いて水を注入しなければならず、検査時間がかかるばかりか洗浄力が大幅に落ちてしまいます。
当院の内視鏡スコープはすべてウォータージェットシステムに対応したものを採用していますので、常に最適な環境で詳細な観察が可能となっております。

04

安心安全を追求した
衛生管理

日本消化器内視鏡学会が定めたガイドラインを遵守した消毒
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当院では一般社団法人日本内視鏡学会(https://www.jges.net/)が作成した「消化器内視鏡の洗浄・消毒標準化にむけたガイドライン」を遵守した消毒を行っております。このガイドラインは内視鏡診療ガイドラインの一環として内視鏡医療の発展のために消化器内視鏡の洗浄・消毒の標準化を目指し作成されたものです。部品を外して細かく洗浄したり周辺機器まで徹底して清潔に保つこと、そして内視鏡自動洗浄消毒機やオートクレーブ(高圧蒸気)滅菌機の利用、高水準消毒薬(過酢酸)の使用、ディスポーザブル(使い捨て)製品を用いた洗浄などガイドラインの沿った衛生管理は時間とコストがかかりますが、安心して検査を受けていただくために開院当初から徹底した消毒を続けています。
ガイドラインに沿った内視鏡洗浄の流れ
ベッドサイド洗浄
  • 01
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    検査後ただちに洗浄薬を浸したガーゼでスコープ外表面を拭く

  • *
  • 02
    *

    洗浄薬を吸引し吸引チャンネルを洗浄する

用手的な事前洗浄
  • 01
    *

    防水キャップを取り付ける

  • *
  • 02
    *

    送気・送水ボタン・吸引ボタン・鉗子栓をスコープから外して洗浄する

  • *
  • 03
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    漏水テストを行う

  • *
  • 04
    *

    洗浄薬を浸したスポンジでスコープ外表面を洗う

  • *
  • 05
    *

    洗浄ブラシで吸引・鉗子チャンネル内をブラッシングする

洗浄・消毒作業
  • 01
    *

    内視鏡自動洗浄機にスコープをセットする

  • *
  • 02
    *

    装置の設定を確認し作動させる。アルコールフラッシュを行い、すべての管路を乾燥させる

  • *
  • 03
    *

    清潔なタオルを用いて拭き上げる

05

土曜日の検査・
当日検査に対応

一人でも多くの方に内視鏡検査を受けていただけるように、土曜日も検査を実施しております。がんの好発年齢となる働き盛りの世代の方々、平日のお仕事が忙しく受診が難しい方々に胃内視鏡検査を受けていただけるように、当院では土曜日も胃内視鏡検査を行っています(原則予約制)。是非ご活用ください。また、緊急の検査を必要とする場合、どうしても日程の都合がつかない方につきまして、予約枠に空きがある限りは当日に胃内視鏡検査を受けていただける体制を整えています。原則的には胃内視鏡検査は午前中に行っていますので朝食を摂っておられないことが条件となりますが、軽い朝食程度であれば午後の予約検査時間帯にも対応できる場合もございます。電話予約なしに来院されると予約が一杯の場合は対応できない場合もございますので、来院前に必ずお電話でご予約くださいますようお願いいたします。

06

経験豊富な
内視鏡ドクターによる検査

日本消化器内視鏡学会の専門医が検査を実施します
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当院で検査を担当する医師は、日本消化器内視鏡学会の専門医です。豊富な知識と高度な技術を身につけており、他の医師を指導する立場にあります。内視鏡の操作に慣れていることに加えて、苦痛を感じることがないような優しい操作を行っているため、スムーズに検査を進めることができ、また得られた画像から小さな病変でもより正確に発見・診断します。胃内視鏡検査が初めてという方も、安心して検査を受けていただけます。

検査の流れ

  • 01検査前日
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    • 検査前日の21時以降は絶食です。
    • 水、お茶は飲んでいただいて構いません。
    • アルコール摂取はできる限り控えてください。
  • 02検査当日 検査前(1)
    *
    • 引き続き絶食です。
    • 水、お茶は飲んでいただいて構いませんが、検査の1時間前までにしてください。
    • 口腔内や食道の粘膜に付着した泡や唾液を洗い流すためにコップ1杯のお水を飲みます。
  • 03検査当日 検査前(2)
    *
    • 点滴のためのルートを確保します。

    検査中に「鎮静剤・胃の動きを抑制する薬」などを適宜追加して効果を維持する必要があるため、当院では全ての患者さんに点滴ルートを取らせていただいております。

  • 04検査中
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    • 検査室に入り、検査ベッドに横になります。
    • 鎮静剤を使用する場合、検査開始直前に点滴ルートから鎮静剤を投与します。
    • お薬が入るとすぐに眠くなってきます。
    • 眠っている間に検査を受けていただけます。検査時間は5~10分程度です。
  • 05検査終了後
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    • 検査後は、ストレッチャーのまま専用のリカバリー室に移動して、鎮静剤の効果が覚めるまで(30~60分)安静にしていただきます。
    • 鎮静剤を使用していない方は、安静にしていただく必要はありません。
  • 06検査結果説明
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    • 検査後、内視鏡写真を見ていただきながら検査結果の説明を聞いていただきます。
    • 検査後の注意点などはスタッフから説明します。
    • 生検(組織検査)を行った場合、その結果については1~2週間後に改めて郵送または来院いただいて説明いたします。

費用

3割負担
胃内視鏡 (観察のみ) 6,000円前後
胃内視鏡+病理組織検査 9,000~15,000円前後