えぞえ消化器内視鏡クリニック 
〒604-8082 京都市中京区弁慶石町39三条TCビル3階 
075-744-6784

ピロリ菌検査と除菌治療

ピロリ菌について

ヘリコバクター・ピロリ菌についてピロリ菌は人間の胃の中にいる細菌です。

感染時期

感染時期ピロリ菌の多くは、胃粘膜の免疫の働きが不完全な幼小期(2歳頃まで)に感染し、その後、長期にわたって持続感染すると考えられています。成人での感染では急性胃炎を起こすことはありますが、一過性の感染で終わる(持続感染にはならない)ことが多いとされています。

感染経路

現在でも確実な感染経路は特定されていませんが、主なピロリ菌感染の経路は、幼小期に飲用した井戸水によると考えられています。水道水が普及した現在でも、5%程度の感染がみられるのは、生後4~8か月に離乳食が開始される時期に「口移し」による保護者から乳児への感染が原因と考えられています。

上記理由により、現在は衛生環境が整ったことから、若い世代ではピロリ菌に感染している人は少なくなっていますが、それでも5%前後は感染しています。

感染経路

ピロリ菌感染の検査とは

ピロリ菌感染の有無を調べる検査は色々ありますが、当院では、それらの中で感度・特異度(両方あわせて検査精度)が高く、除菌治療後の判定にも利用できる「尿素呼気試験」と「便中抗原測定」の2つを採用しています。
尿素呼気試験の場合は絶食が必要となります。詳細はお電話でご確認ください。 

除菌治療の必要性

(A) 胃がんとの関連

ピロリ菌に感染している人と感染していない人を長期間調査すると、胃がんの発生がピロリ菌に感染している人に多いことから、「ピロリ菌感染は胃がんの大きなリスク因子」とされています。特に、ピロリ菌の持続感染によって引き起こされる「慢性胃炎(萎縮性胃炎)」は胃がんの発生母地になりますので、胃がんの予防には、早い段階での除菌治療が有効です。

(B) 胃・十二指腸潰瘍との関連

胃・十二指腸潰瘍の患者さんの約90%がピロリ菌に感染していることから、ピロリ菌は胃・十二指腸潰瘍の大きな原因の1つになっていることが分かっています。ピロリ菌に感染している状態では、潰瘍の治療後、1年以内に60~80%の患者さんが再発しますが、ピロリ菌を除菌することで、再発する人の割合は5~10%に低下します。

(C) 家庭内感染のリスク

最近は家族内感染を示唆する報告が増えています。家族内感染があると、小児が感染する割合も高くなるため、出産を予定している夫婦の方は、妊娠前にピロリ菌を調べて家族全体の同時除菌も考える方がいいとも言われています。

(D) その他の病気との関連

ピロリ菌は、消化器系の病気以外でも、リンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病などの原因になっていることが分かってきています。

除菌治療のメリット

除菌の主な目的は、
①胃・十二指腸潰瘍の再発予防
②胃がんの発生および再発予防
③胃炎(症状)の改善
などが挙げられます。
ただし、年齢・全身状態・臓器機能・持病の有無などによってはメリットを享受できない場合もあります。以下に年齢による除菌のメリットについての目安を記載していますが、全身状態などは個人差が大きいため、個々の状況にあわせた判断が必要です。

(A) 80歳以上の方

胃潰瘍、強い胃炎、リンパ腫などの特別な状態でなければ、除菌するメリットは少ない。

(B) 70歳以上の方

全身状態、肝機能、胃炎の程度などを総合して、メリットがデメリットを上回ると考えられる場合は除菌が推奨される。

(C) 69歳以下の方

抗生剤アレルギー、高度の肝機能障害などがなければ、基本的には除菌が推奨される。

ピロリ菌検査・除菌治療の保険適用について

健康保険を適用してピロリ菌を検査するには、胃内視鏡検査(胃カメラ)で慢性胃炎があること胃がんが存在しないこと、の確認が必要です。
胃内視鏡検査で慢性胃炎(萎縮性胃炎)を確認、ピロリ菌の感染診断で感染証明ができたら保険診療として除菌治療が可能です。
各自治体の健診や人間ドックなどで実施されている胃がんリスク検査(ABC検診)でピロリ菌抗体陽性(B群、C群)を指摘された方も、除菌前に一度内視鏡検査での慢性胃炎の確認胃がんが存在しないことの確認が必要となります。
健診や人間ドックで既に胃内視鏡検査を受けられており、「慢性胃炎」と診断されている方は、当院で改めて胃内視鏡検査を受けていただく必要はありません。胃内視鏡検査の結果や検査日時が分かる報告用紙を持参ください。

ピロリ菌の除菌について

ピロリ菌の除菌について1種類の胃薬、2種類の抗生剤を、1日2回(朝食後と夕食後)、7日間続けて内服する治療です。現在では飲み間違いがないように、3種類の薬が1つのパッケージになっています。

除菌治療の成功率は、1次除菌で75%程度、2次除菌が85%前後です。
健康保険が適用されるのは2次除菌までです。2次除菌まで失敗し、3次除菌以降をの治療は保険外診療(自由診療)となります。

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